定年後の娯楽、「100円貯金」について調べてみた

「三千円の使いかた」(原田ひ香著)の登場人物「黒船スーコ」の「100円貯金」が気になって、

 私は定年後の老後資金の蓄積に向けて、最近になって積立投資を始めたところである。

老後資金と言うのは、生活費のバックアップ目的なのであるが、私はそれとは別に、

定年後の趣味・娯楽用に、より少額でお気楽な貯金も始めてみたいと思った。

 そこで気になったのが、テレビドラマ化もされた大ベストセラー本「三千円の使いかた」の登場人物である「黒船スーコ」の「100円貯金」である。

https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784122071001 

黒船スーコというのは、カリスマFPであり、「8×12の法則」(毎月8万円を12か月、それにボーナスから2万円ずつ貯めると年にちょうど100万円貯まる。これを20年続けると2000万円で「老後資金2000万円問題」は解消。更に、3%とか5%とかで運用すると、もう老後は楽勝という話)と、「100円貯金」を推奨している人である。

 私は、老後の趣味・娯楽用の貯金を始めるにあたって、この黒船スーコの「100円貯金」が気になったのだ。 

何故、「100円貯金」が気になるのか?

 貯金にはいろいろな方法があるのだが、何故その中で「100円貯金」が気になったかというと、「500円玉貯金」が意外とやりづらいからである。

 何故「500円玉貯金」がやりづらいかというと、始めてみるとすぐに気づくが、

意外と財布の中に「500円玉」が回ってこないからである。

 財布が小銭でパンパンになった時など、貯金箱的なものがあるとお手軽に貯金し易いのであるが、「500円玉」に拘った500円玉預金だと、機会ロスが生じてしまう。

財布が膨れていても、中味は100円玉、10円玉が大半であることが結構多かったのだ。

 「別に500円玉貯金でも、100円玉や10円玉を貯めてもいいのではないか?」と思われるかも知れないが、「500円玉貯金」専用の立派な貯金箱を買ってしまうと、意外と心理的に、100円玉とか50円玉を入れる気がしなかったのだ。

 この種の貯金は、楽しみながら続けることが重要なので、何となく気分が乗らないというのはマズいのである。 

100円貯金」とはどんなものか?

 100円貯金」にコツのようなものはあるのだろうか?

気になったので、検索してみたところ、こういうサイトが見つかった。

https://www.fpwoman.co.jp/contents/kakeibo/9084 

まず、「100円貯金」が何故お勧めかという理由が紹介されている。

それは、とにかく「簡単」だからだ。

500円玉と違って、100円玉は財布の中にあることが多い。

従って、その気になれば、毎日100円玉を貯金箱に入れる行為は、簡単に実行できるのである。

 それと、この種の貯金は「チリも積もれば」の実戦で、とにかく継続しないことには始まらない。

その点、100円玉は500円玉よりも貯金箱に入れる心理的抵抗感が格段に低い。

例えば、100円玉であれば財布の中に複数枚あることは全く珍しくないだろう。

他方、500円玉が複数枚同時に財布にあることは、それほど頻繁には無いのではないだろうか?そうすると、複数枚あるうちの1枚だけ貯金箱に入れるというのは、非常に心理的なハードルが下がるのである。 

100円貯金」の魅力

 この記事の中で、「100円貯金」の魅力がいくつか紹介されている。

 まず驚いたのは、「毎月積立プラン」である。

この記事では1日に100円玉1枚だけ、月に3千円という想定なのだが、その3千円で積立投資をするというのである。

 私はそんな少額で積立が出来るのかと思ったが、ここで紹介されているのは、「純金積立」、「デパート友の会積立」(こういうものがあることを私は知らなかった)、「旅行券積立」といったものだ。なるほど、これなら月に3千円位でもアリだなあと思った。

こういう習慣が身に付くと、もっと大きな額を別途用意して、NISAiDeCoを始めることにもつなげられる可能性がある。

 また、「毎月積立プラン」とは別に、使ってしまうという「自分へのごほうび」プランも紹介されている。

 これには、毎月ごほうびプランと年1回ごほうびプラントがある。

毎月ごほうびプランはそのぶんをちょっとした贅沢ランチとかに使ってみるということである。ここでポイントは、普段は行かないような「初めて」の場所に行けるといいのではないかということだ。

 1回ごほうびプランだと、ちょっとした物や小旅行に使ってみる他、家族や友人等にプレゼントするという案も示されている。1年コツコツためた36千円を他社へのプレゼントに使う人がいるとすれば、非常に頭が下がる。 

私の場合の、「100円貯金」の応用法

 以上の様に、「100円貯金」は簡単で継続し易く、実行すると、いろいろな楽しみ方があるということはわかった。

 ただ、私は「100円貯金」を応用して使ってみたいと考えてみる。

まず、貯金するのは100円玉に限らず、500円玉や50円玉も貯金の対象にする。

さすがに、10円は対象外だが、臨機応変に貯金の機会を最大化することが狙いである。

 さらに、千円札も、その時の懐具合によっては、貯金の対象とするつもりである。

例えば、外食とかの機会があり、事前に予算を立てたが実際は安く上がって、お釣りが多かた場合には千円札を貯金に回すといった具合である。

 こうなると、「100円貯金」というより、「100円中心貯金」という感じだが、それは構わない。

 何故そうするかというと、理由は単純で、目標が「腕時計」を買う(或いはその頭金相当部分を貯める)ことにあるからである。

 このため、期間も1年ではなく、期間無制限で数年間を考えている。

私は50代でまだ定年は先であるので、今は練習ということもあって、実験的にやってみようと考えている。

 これは、生活資金用の老後資金の積立投資とは違って、お気楽で楽しんでやるものなので、いろいろと柔軟にやり易い方法を試してみたい。

 さて、いくらぐらい応用版「100円貯金」で貯まるか?

進捗に応じて、この記事もリライトして行きたい。