サラリーマンの50代はあっという間に過ぎる?
50代はあっという間に過ぎるらしい。
まだまだ仕事をバリバリやっているサラリーマンも少なくないし、50代になると、自分や配偶者の両親の介護・相続、子供の進学・就職等、ファミリーイベントもいろいろと生じる時期だからだ。
私は現在50代で定年準備中なので、定年後に「50代で●●をやっておけば良かった」と後悔しないために、50代のうちにやっておくべきことを考えておきたい。
この問題を考えるきっかけとなったのが、私が時々見て、参考にしている、このYouTubeの動画を見たからである。
https://www.youtube.com/watch?v=iM__1iV4AGY
やはり、実際に60代になってみないと気が付かないことは多いだろうから、この60代のご夫婦が運営しておられるこのチャンネルは、私にとって気付きが多い。60代で定年後の生活に焦点を当てたYouTubeチャンネルは多くないので、定年後を考えたい人にはお勧めである。
まずは、何といっても「健康」関係
この動画を見ると、真っ先に「50代でやっておけば良かった」というのが健康絡みで、人間ドック等で健康診断を年1回位は受けるべきだという話だ。
その背景としては、このご夫婦は60代になってから、骨粗しょう症、緑内障が見つかったので、早い段階で見つけておけば、もっと簡単に対処できたということである。
また、いくら50代が忙しいといっても、人間ドックは年1回行けばいい話なので、十分可能だという話である。
この動画では言及していなかったが、更に健康優等生を目指すのであれば、定年後を見据えた運動とか食事のコントロール法とかを始めておけば更にいいかも知れない。
これは、人間ドック嫌いで長い間サボっている私にとっては、耳に痛い話である。
70歳で人間ドックで完璧な診断結果だった人が、翌年ガンで亡くなったという話を聞いて、人間ドックの結果は現時点のもので将来を保証するものではないと私は認識していたのだが、そろそろ行った方がいいのかも知れない。
趣味・教養、新たなことに興味をもってみる
この動画で2番目に出たのが、この趣味・教養関係で意外であった。
というのは、定年後の問題と言うと、健康の次に来るのは大抵「お金」の問題だからだ。
定年後、趣味を持つことは大切と言われるのだが、この動画での切り口は、若干違っていて、「新しいこと」に興味を持つのがポイントだという。50代で新しいことを学ぶと、脳が活性化し、脳の老化を先送りできるのだという。
これも、私にとって耳に痛い話である。
読書ですら、昔から「ミステリー」一辺倒であり、「歴史物」や「ノンフィクション」にすら広がらない。本当は、自然科学とかに興味を持てればいいのだが、科学とか宇宙とか数学とか、そういった分野には全く関心が持てない。
とりあえずは、「歴史」の面白そうな本とか、誰でも読めるIT系の本あたりを検索してみようかと思う。
理想を言うと、大学の公開講座あたりに参加してみるのもいいのだが、50代はいろいろとやることがあるので、それは定年後の課題としておこう。
貯蓄の話
健康、教養と来ると、次に出て来るのは、当然「お金」の話である。
定年後にサラリーマンの同期が集まると、もっとも盛り上がり、もっとも悩みが多いのが「お金」の話だという。
「お金」の話は範囲が広く、退職金、定年後の年金と社会保険、積立投資や資産運用など、いろいろある。まずは、正しい知識をインプットし、その上で、貯蓄を始めないことには定年後に向けた資産形成は間に合わない。サラリーマンにとって、50代のうちはそれなりの安定収入が期待できるので、50代が老後資金形成の最後のチャンスだからである。
この点、私はサラリーマンの中では、貯蓄はそこそこ堅実にやってきた方だと思うが、それでも、運用を始めたのはコロナ後の円安・株高・インフレに直面してからである。もっと早くから、インデックスファンドの積立投資とか外債ファンドや日本株ファンドを持っておけばと後悔するが、これはどうしようもない。まあ、去年からでも始めることが出来て良かったと考えるしかない。
もっとも、サラリーマンが定年後のお金を考える上で不可欠なのは、定年後(正社員としての定年)の仕事を考えることである。
再雇用をするのか、アルバイト中心の生活にするのか、個人事業主になるのか、全くの無職を選択するのか、それによって、準備すべき老後資金が全く違ってくるからである。
ただ、定年後は高収入のサラリーマンにはなれないし、アルバイトでさえ年齢が理由で好きな職にありつけないという。個人事業主となると、なおさら、そんなに簡単に成功できない。このため、定年後の仕事については楽観的に考えない方が無難であり、50代のうちにある程度頑張って、老後資金を準備しておくのが良いと思うがどうだろうか?
人間関係
この動画では、50代の人間関係、会社の同僚とか、親戚とかに対して、もっと寛容であれば良かったという話をしている。
私は、サラリーマンの場合、人間関係は定年によってリセットされると考えている。
現役中は濃厚だった会社との係わりも、定年後には突然バッサリと切れるという。
だから、私の考えとしては、「ひとり起業」を目指していることもあるのだが、50代のうちに定年後に向けた新たな人脈を作れないかなあと考えている。
サラリーマンの知り合いは山ほどいるというか、サラリーマン以外の知り合いはほぼゼロなのが現状である。
しかし、これからは個人事業主の人達と交流し、そのコミュニティに入って行きたいと思っている。
ただ、残念なのは、現状だと簡単には、そういった人脈は形成されないということだ。
この点については、私にとっての大いなる課題であり、今後少しずつ対応していきたいと思っている。
まずは、出来そうなことから始めてみる
人間ドック、趣味・教養の開拓、積立投資や節約、定年後の仕事と言っても、それを意識して直ちに行動に移せる人は少数派であろう。
自分が得意なことや関心のあることはいいが、そうではない分野については、「やらなきゃいけない」と認識しつつも、放置しがちである。
私の場合も、お金周りや将来の仕事については確固たるイメージを持てるが、人間ドック、人間関係、教養となると、後回しにしている。
何か強いモチベーションを持てればいいのだが、それが無いと、1つずつでも始めていくしかないだろう。私は、次は本屋で歴史やIT系の本でも探してみて、新たな教養の開拓の準備でもしようと思っている。
まあ、50代のうちにやるべきことは大体やったという人は少ないだろうから、とりあえず、出来ることから始めて行けばいいだろう。