定年後に社会人向け大学院(MBA)に行くのはどうか?

定年後、社会との関りが重要

 サラリーマンの場合、定年退職すると、あれだけ濃密だった会社との関係が一気に、バッサリと切れてしまう。通勤、職場での同僚とのコミュニケーション、職場を通じたイベント等が突然一切無くなってしまうのだ。

 そうなると、会社だけではなく、社会との接点も切れてしまうので、健康上も、精神上も何らかの対策を取らないと、マズい事態に陥ってしまう。

 そこで、定年後に新たに学びを始める人もいる。

大学の公開講座とかもあるが、本格的に深く勉強したい人は正式に大学とか大学院に入学し、自分が好きな勉強に打ち込んで、充実した定年後を過ごしているそうだ。

そうすると、定期的に通学して、大学の関係者とコミュニケーションを取り、勉強することによって脳も刺激される。

 定年後の大学入学は仕事と違ってお金にはならないが、有意義な定年後の1つの成功パターンであるようだ。

 私が定年後に大学に行くのであれば、社会人向けのMBAコースにするだろう。

そうすると、目指している「ひとり起業」にとって役立つ知識やスキルが習得できるかも知れないからだ。 

定年後、社会人向けMBAに行くなら、どの大学がいい?

 社会人向けMBAに行くと楽しそう

 確かに、定年後に社会人MBAに行くことを想像すると、結構楽しそうだ。

定期的に美しいキャンパスに通って、大学院の仲間とコミュニケーションを取り、学食や図書館を使って大学生に戻った気分を味わい、大学生の時はろくすっぽ勉強しなかったマーケティングとか経営戦略等を学ぶと、「ひとり起業」に役立つかも知れない。そして、何よりも楽しそうなのが、新たな人脈を構築できるということである。

 社会人向けMBAにも、いろんなタイプがあるようだが、「起業」的なものを重視してる学校であれば、良い人脈が築ける可能性がある。同期は100人位かも知れないが、少人数制の社会人向けMBAの場合は、縦のつながりもあるそうなので、そうすると先輩達とも繋がることが出来る。

 そう考えると、定年後の社会人向けMBA、楽しそうで行きたくなってきた。 

社会人MBA選びの条件

 定年後にわざわざ社会人向けMBAに通うのは、就職や転職目的ではない。

また、特定の学問を追究したいという崇高な理念は無く、社会的な交流、人脈形成、そこそこの知識やスキルの習得にあるので、ハードな勉強を今更するつもりは全くない。

 そうすると、一橋、筑波といった国立系や、慶應ビジネススクールあたりは対象外となる。(もっとも、大学院自体も私のような目的の学生は欲しくないだろう。)

 それから、大学生活的なものを楽しみたいわけなので、社会人教育に特化したグロービスなんかも対象外となる。

 候補になるのは、それなりのネームヴァリューがあって、都心にキャンパスがあるところである。調べてみたところ、青学、明治、立教あたりが非常に良い気がした。

 この3校だと、青学がベストな気がしたのだが、デイタイムコースの平均年齢を見ると25歳位で、若すぎて無理だと思った。イブニングコースだと30代後半位であるが、学費が2年間で340万円くらいかかるので、これが思っていたよりも高かった。昔、ググって見た際には、2年で250万円以下だったと思ったが、記憶違いかも知れない。

 そこで、第一候補となったのが立教MBAである。

正式名称は、「立教大学大学院ビジネスデザイン研究科」という。カッコいい名前である。

https://business-school.rikkyo.ac.jp/ 

立教MBAの場合、キャンパスは池袋駅から近く非常に便利な上、いかにもミッション系な美しいキャンパスがある。自分が似合うかどうかは別として、定年後にお洒落な立教大学の学生になれるなんて、人生を2度生きられるようで、得した感じがする。

 そして、理由はよくわからないが、学費は2年間で何と240万円程度である。

パネライのカーボンテックとかジラールペルゴのロレアートは200万円以上するので、高級時計1個分と考えると、悪くない投資(娯楽?)だろう。

 それに、特徴が「ビジネスクリエーターの排出」というのが良い。

ネットビジネスを考えている私にとって、興味深いカリキュラムが組めそうである。

また、同業者のお友達も見つかりそうな気がする。

 しかも、年齢構成を見ると、50代以上が20%以上もいる。これは定年退職者でも非常に馴染めやすそうだ。 

立教大学大学院ビジネスデザイン研究科、入学できるか?

 立地・環境、学費、カリキュラム等、非常に良さそうであるが、問題は果たして入学できるのかということだ。海外MBAとは異なり、転職に特に有利ではない国内系MBAの場合、何度は高くなく、真面目にやれば基本入学できたと聞く。

 しかし、近年では徐々に難化していることもあり、実質全入と楽観しない方が良さそうである。

 試験はエッセイと面接だけの簡単なものであるが、実質倍率は1.52.0倍位なので、油断すると落とされそうである。特に60歳を過ぎた自称「個人ネット事業者」だと、現役のエリートサラリーマンにスペック的に不利になりそうである。

 どうしても入学したければ、「アガルート」という予備校もあるようだが、そこまで面倒くさいことをしてまで行くべきなのか、悩ましいところである。

https://www.agaroot.jp/domestic_mba/column/rikkyo/ 

このあたりは、今後、もう少し知らべてみる必要がある。

とりあえず、年2回くらい、オープンキャンパス的な説明会を実施しているようなので、そこにとりあえず参加するのがいいだろう。

 社会人向けMBA以外の選択肢

 立教大学MBAは私にとって魅力的だが、「交流」「人脈」「スキルアップ」を目的にするのであれば、他にも代替案はある。

 それは、大学以外の自己投資、高額セミナーへの参加である。

自己啓発系セミナー等で、中小企業経営者・個人事業主を対象とした高額セミナーがいくつかあるようで、そういうところに行くと、2代目の中小企業経営者やウェブ事業主達と知り合いになれるチャンスはあるという。

 ネットで検索すると、いくつか出て来るが、内情をよく知っている人に聞くことが望ましい。

このあたりは、今後、ブログの強化やメルマガビジネスの準備をしていく過程で、コンサルの人に相談しようと思っている。

 いずれにしても、私の場合、正社員としての定年まではまだ時間があるので、社会人向けMBAのイベントに出席する等、もう少し研究してみようと思っている。