定年後の「朝活」について考える

定年後こそ「朝型」の生活を目指すべきか?

「朝型」生活を推奨する本やコンテンツは非常に多い。

中には、お金持ちは「朝型人間が多い」と言い切って、お金持ちの朝の習慣、ルーティンを紹介する本もある。

 その理由としては、いろいろあるのだろうが、思うに、共通している点は自己「管理」が全てに繋がるということだろう。

 「朝型」論者は、健康、お金、時間の使い方は、繋がっているという。

それは言い過ぎだろうという気もするが、確かに、暴飲暴食で運動は一切せず、夜更かしで朝遅く起きている人は、お金持ちにはなりにくいかも知れない。

 それは、自己「管理」が出来ない人は成功できないということなのだろう。

お金持ちになるには、一生懸命人より長時間働いて、稼いだお金をきっちりと貯蓄に回す。そのためには、毎晩遅くまで飲み歩いているとお金は貯まらないし、それで朝遅く起きると、人一倍働くための労働時間や思考時間が確保できない。

 そういう意味で、朝早く起きて時間管理をし、仕事に打ち込む余裕を作り出し、夜は早めに寝て無駄使いを避け、激務にも耐えられる健康な身体を維持するのが良いということだろうか。

 時間の「管理」の大切さという点では、定年後は、通勤・出社のプレッシャーが無いため、自分自身を「管理」できないと、だらだらと二度寝をしたりして遅くおきて、1日が昼前から始まってしまうリスクがある。それだと、せっかく貴重な定年後の時間を有意義に使えなくなってしまい、非常に勿体無い。

 そこで、定年後こそ、「朝型」人間を目指すというのは間違っていない気がする。 

どういう「朝活」をやってみたいか?

 私自身は元々「朝型」人間である。それは単に、満員電車を避けたいという理由からである。

このため、何か明確にやりたいことがあって、「朝型」人間だったわけではないので、良い「朝活」については自信が無い。

 そこで、「朝活」に関する本とかコンテンツを見たところ、以下の様な選択肢があることに気付いたので、ここで紹介してみたい(順不同)。 

読書(勉強)

 朝は頭も身体もフレッシュなので、読書や勉強に集中できるというのは理解できる。

とは言え、私は朝の時間に読書をしたことが無い。これは、読書と言っても「娯楽」系のものだからだろう。「娯楽系」の読書なら、仕事が終わった夜の時間の方がリラックスして楽しめるかも知れない。

 ただ、勉強目的の読書、例えば、英検1級を取るための英語学習とか、個人事業主になることに伴い税金の勉強をするという類の読書であれば、朝が集中できるのであろう。

 私の場合、そこまで気合を入れて読むような難しい本は最近読んでいないかも知れないが、マーケティング系とか、金融系の難しめの本であれば、今度、朝に読書を試してみたいと思う。 

ブログ/SNSの執筆 

私が目指しているような個人ネットビジネスにおいては、とにかく、情報発信が必要となる。情報発信を継続して、集客、即ちPVやフォロワー数を増やして行かないとビジネスに繋がらない。

 このような場合、ブログやSNSの執筆、アウトプットを朝にするのは集中できて良いと思う。実際、私もブログは朝に書いている。

 ブログやSNSの情報発信の場合、アウトプットとインプットがあり、インプット(読書やウェブ、実体験を通じての情報収集)は午後とか夜でいいだろう。

 また、アウトプットと言っても、ある程度の書くべき骨格、見出しは前日のうちに準備しておいた方が、私には効率的な気がする。

 このあたりは人によるのかも知れないが、とにかく、定年後も執筆、アウトプットは朝のうちにやってしまいたいと思っている。 

今日やることの整理

 これは、サラリーマンの場合、朝のうちに今日の仕事のチェックをやっている人は多いのではないだろうか?

 これは、定年後に個人事業主を目指す場合だけでなく、非常勤(アルバイト)とかNPOの場合でも、朝のうちに今日やるべきことのチェックをすることは有効ではないだろうか。

そうすることによって、今日やるべきことをきっちりと管理して達成し、充実した一日につながるからである。

 その際、紙でもデジタルでも、ノートによる管理術みたいなことも磨いた方がいいかも知れない。私の場合は、やりたいこととか、ブログのネタ作り(インプット)の目的で紙のノートを活用している。会社の仕事については、マイクロソフトのカレンダーと紙のノートの併用でやっているが、定年後は何がいいのか再度考えてもいいかも知れない。 

ジョギング、朝散歩

 朝、通勤する際に、ジョギングをしている人をちょくちょくと見かけることがある。

残念ながら、私は朝にジョギングをやった経験は無いが、ジョギングをやっている人によると、朝のジョギングや散歩をすると、セロトニンという神経伝達物質が脳内に現れるそうだ。セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれるようで、朝に運動をすると幸福な気分になるからお勧めなのだという。

 ジョギングが大変そうなら、朝散歩でもOKだという。

確かに、定年後に家に引き籠ったり、朝だらしなく遅くまで寝ているよりは、朝散歩をした方がいろんな面で充実しそうである。 

このあたりも、今後、調べてみたいジャンルである。 

朝食

 ここでいう朝食とは、ちょっと贅沢に朝食をカフェで取ることを言う。

例えば、スターバックス、エクセルシオール、タリーズ、何でもいいが、早起きのご褒美的な意味合いで、やってみるのが良いそうだ。

 これは早起きのご褒美目的じゃなくとも、定年後に、通勤や出社を気にせず、優雅な朝の時間を過ごせると幸福感を強く感じることができるという話を聞いたことがあるので、時々試してみるのはわるくないかも知れない。 

朝会

 これは、朝早い時間に行う、ネットワーク作りのようなものである。

別に定年退職者間に限定した集まりではなく、組織的な「朝活」に参加してみてはどうかということだ。

 私の場合、昔、あるVC(ベンチャーキャピタル)がベンチャー経営者向けに朝の勉強会を開催しているのを知って興味を持ったことはあるが、実際に参加したことは無い。

 別に朝会でなくとも構わないが、定年を迎えると外との繋がり・人脈がゼロスタートになるので、こういう機会を利用して定年後の人脈が拡がるのは望ましいことである。

ただ、どういった朝会が行われているのかをどうやって知るのかはわからない。

このあたりも、後日、調べてみたい。 

「朝型」人間には急に変われない:定年準備として休日から始めてみてはどうか

 こうやってみると、頭も身体もフレッシュな朝にはいろいろなことが出来そうである。

しかし、朝に弱いサラリーマンが、定年を迎えて自主的に早寝早起き体質に急に変われるとは思えない。そこで、50代になって定年後を意識するようになると、休日にも早起きする習慣に変えていく必要があるだろう。そのためには、何らかのモチベーション、目的が要るだろうから、朝の勉強、ジョギング、朝会等、自分のやってみたいことを探して試して行くことをお勧めしたい。