ネットビジネスの集客ツールとしてのブログ
私は50代の定年準備中のサラリーマンで、正社員としての定年後は、再雇用とかバイトではなく、「ひとり起業」に挑戦したいと思っている。
「起業」と言っても、「ひとり起業」なので大げさなものではなく、社員は自分ひとりだけで、オフィスも在庫も借入も無い、ネットビジネスを考えている。
本当のことを言うと、月10万円位稼げればOKなので、経済的にはバイトと大して変わらないかも知れないが、一応、個人ネットビジネスなので理論上は売上は青天井で、目標は「月収100万円」としている。
このため、全て集客はネットに依存するのだが、私の場合は、YouTubeやSNSではなく、ブログをメインの集客ツールとして考えている。従って、私の「ひとり起業」の成功・失敗は、ブログ次第ということが出来る。
何故、集客ツールとしてブログを選択するのか?
一般的に、ネットビジネスを考える場合、集客ツールとしては、ブログが最強とは言えないだろう。リーマンショックの前後からコロナが始まる前位までは、ネットビジネスのツールとして、ブログが非常に人気があった時期がある。
しかし、コロナ以降はYouTubeやTikTokといった動画系や、InstagramやTwitter(現X)等のSNSに人気がシフトしていったと思われる。ブログは下火になってしまったのだ。
それなのに、何故ブログを集客ツールの中心にするのかと言うと、それは単に私の好みと適性の問題だからである。
私は能力的に、動画編集能力は無いし、また、ターゲット顧客は主として定年準備中や定年後の男性である。従って、Instagramとかはフィットしない。
また、プロダクトは、FP(ファイナンシャル・プランニング)、娯楽コンテンツ等を考えているので、必ずしもビジュアルによる訴求は必要ではない。むしろ、文字コンテンツが集客のカギになる。
それから、ある程度長期的に考えているので、フロー型よりもストック型コンテンツに魅力を感じている。ブログの場合、強いブログ(PVの多さ等)を作るには数年間位を要するが、一旦強いブログを作ると長期間持続が可能である。短期集中型ではなく、長期間に亘ってコツコツと継続することが得意な人にとってはブログは合っていると思う。
それから、逆バリっぽい発想になるが、今時ガチでブログをやっている人はほとんどいないので、ブログには「競合が少ない」というメリットがある。もちろん、市場自体も縮小しているのだろうけど、文字媒体が無くなるということは決してないので、一旦、強いブログを作ってしまえば、その後は長く活用できそうな気がする。
また、ブログがメインであっても、SNSは使ってはいけないという訳ではない。
思ったよりも強いブログ作りに苦戦をした場合には、補完的にSNS(私が考えているのはThreadsである)を使ってみようと思っている。
ブログは、アメブロとワードプレスのどちらを選ぶか?
個人のネットビジネスとしてブログを選択する場合、次に、どのブログを選択すべきかが問題となる。私の場合、すでにワードプレスを選択したのだが、当初はアメブロで始める予定であった。また、今でもアメブロに魅力を感じているところがある。そのあたりの経緯をまとめると、以下の様になる。
無料か有料かは大した話ではない
一般的に、アメブロの魅力として、原則無料ということが指摘される。
しかし、収益目的でブログを始める場合には、これは大した問題ではない。何故なら、ワードプレスにお金がかかるといっても大した金額ではないからだ。
エックスサーバー代とドメイン代を合わせて、せいぜい年間で2万円程度である。
また、有料のテーマ(スノーモンキーとかSWELLとか)を使っても、高いものでも年間2万円もしない。従って、月当たりでせいぜい3千円程度で、経費に出来る費用なので、どちらが集客に有利かだけを考えれば良い。
ビジネスにおける自由度は重要
ビジネスにおける自由度という点では、圧倒的にワードプレスが有利である。
アメブロだと、Googleアドセンスが出来ないとか、広告のスペースにも制限がある。
そして何よりも、アメブロの場合、突然ブログが削除されてしまうリスクがある。
他方、ワードプレスは規制が全く無いので、こういった面倒な問題は無い。
SEO上の優位性はどうか?
「アメブロとワードプレス」で検索を掛けると、この話に言及していることが多く、ワードプレスで独自のドメインを持った方が有利とされているようだ。
とは言え、その差が可視化できるようになるのは、ある程度ブログが育ってからであって、当初はほとんど差が無い感じがする。
アメブロの最大の魅力はアメブロ内SNS的機能
上記の違いは、私にとって決定的なものではなかった。
私の場合は、アフィリエイトは考えていないので、自由度はそれほど重要ではない。
もちろん、アメブロのアカウントがBANされるリスクは嫌だが、現行はワードで書いて残しているので、最悪の場合はワードプレスに引越しする選択肢もある。
アメブロの最大の魅力は、アメブロ内SNS機能である。
アメブロの場合、アメブロ内、アメブロのユーザー間で交流できる仕組みがあり、アメブロが1つのSNSのようになっていることである。
従って、アメブロ内で、コメント、リブログ、フォロー・フォロバ等を駆使して、アメブロ内にファンを作ると、その中でビジネスが可能になるのである。
実際、アメブロをメインの集客ツールとしてビジネスに成功している人達は少なからず存在する。
半年位、アメブロで頑張ってフォロワーを千人集めると、早くもビジネス基盤が出来てしまう。これはワードプレスでは、ほぼ無理である。また、アメブロの場合、SNSの様にマメにブログ記事を更新する必要があるが、1回あたりの記事は1000字無くてもOKである。画像と若干の文字説明でも構わない。
しかし、ワードプレスでSEO勝負の場合は、1記事当たり2~3千、勝負したいなら4~5千字位が求められる。これは結構しんどい話である。
こういった点は、非常に魅力があり、特にアメブロは女性ユーザーの存在感があるので、女性向けのビジネスを考えているのであれば、更に魅力は増すだろう。
最も決定的なのは、「サーチコンソール」を使った分析が可能か否か
アメブロのブログ内SNS機能には惹かれるものがあったが、最終的にワードプレスに決定した理由は、Googleの「サーチコンソール」を使った分析が可能か否かであった。
「サーチコンソール」によって何がわかるかというと、キーワード(及びキーワードの組み合わせ)とその順位がわかることである。
自分のブログ記事のうち、読者はどのようなキーワードを求めて自分のブログに来てくれているのか、また、そのキーワードに関する自分のブログの競争力がどれくらいあるのか、ということがわかるのである。
これらがわかると、どういう記事を今後書くべきか、また、既存のブログ記事をどのようにリライトするべきかが明らかになる。ニーズが高いキーワードの関する記事を量産し、ポテンシャルのある過去記事を強化すると、着実にブログは強化されるのである。
これはブログで集客をして、そこから先にどのようなビジネスを展開すべきかの重要なヒントになるので、どうしても外したくない機能であった。
このため、私はアメブロに惹かれつつも、最終的にワードプレスを選択することにしたのである。
とりあえず1年位は様子を見て、思ったように伸びないと、SNSを別途起ち上げる予定
ただ、上述の通り、ワードプレスでのブログがある程度集客できるようになるには時間がかかる。最初の数か月はとにかく我慢だし、1年継続しても、どれくらいのPVになるのかは保証の限りではない。さすがに、1年間記事を書き続ければ数万PV位は達成出来ると思われるが、足りないと感じれば、その場合はプランBの発動、要するに、ブログの補完のためにSNSを起ち上げる予定である。