定年後は「時間」を有効活用して、趣味を楽しみたい
「定年後」と言うと、完全に仕事を離れてしまい、役職・肩書も無くなる等、ネガティブなイメージもあるかも知れない。
しかし、現役サラリーマン時代は、「FIRE」と聞くと、羨ましいと感じなかっただろうか?
お金のことを気にすることなく、自由に好きなことが出来るイメージだからである。
実は、定年後というのは、その昔憧れたかも知れない「FIRE」と似た状態なのである。
もちろん、定年まで働いたので「Retire Early」では無いが、働かなくてもある程度の生活費は年金(それと人によっては資産収益)があるので、自由に好きなことをして生きて行けるという点はFIREと共通なのである。
従って、定年後は、十分にある「時間」を活用して、趣味を楽しみたいものである。
お金のかからない「定年後」に適した娯楽はいろいろとあるはず
定年後は時間はたっぷりあっても、娯楽にはお金がかかると思われるかも知れない。
しかし、お金のかからない娯楽はいろいろとあるはずで、今回は、月に1万円程度で楽しめる定年後の娯楽について考えたい。
(1)ブックオフ ワンコイン読書
忙しい現役時代は時間が無かったり、仕事のストレスで、じっくりと読書を楽しむ余裕はなかった人は少なくないだろう。
しかし、定年後は時間は十分にあるし、仕事のストレスも無いので、リラックスした気分でじっくりと読書を楽しめる環境にある。実際、図書館は退職者達がオープンと同時に席取り合戦をしていたりするという話も聞く。
ただ、図書館で借りた本は、返却期限があるし、タダで借りたので読もうとせずに積読で終わる可能性もある。
そこでお勧めなのが、ブックオフ ワンコイン読書である。
ブックオフの大型店舗には非常に多くの種類の本が揃っている。
例えば、文庫本であればワンコイン、500円玉が1つあれば、軽く数冊位は買えるだろう。
本の場合、価格と中味は比例しない。比較的新しい本はそれなりの値段が付けられているが、5年、10年前の名作であれば今でも110円で売られていたりする。
例えば、「このミステリーがすごい!」系で上位にランクされたミステリーとか、直木賞の中でも大ベストセラーになっていた作品とかも110円で買えたりする。
私の場合、ミステリーが好きなのであるが、米澤穂信の「満願」、麻耶雄嵩「さよなら神様」、歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」あたりを110円で買えている。
また、直木賞受賞作かつ大ベストセラーの向田邦子「思い出トランプ」、桜木紫乃「ホテルローヤル」、吉本ばなな「キッチン」も110円で買えた。
2~3冊買えれば、1週間ぐらいは楽しめるのではないだろうか?
週に500円として、月に2000円である。非常にお金のかからない娯楽である。
(2)B級グルメ スタンプラリー
スタンプラリー、と言っても実際に存在する企画・イベントに乗っかるわけではない。
自分自身でスタンプラリーにするだけの話だ。人間には本能的に収集癖があり、スペースが開いているところがあればそこは埋めたくなる修正があるという。
具体的には、カレー、ラーメン、うどん、ハンバーグ、スパゲッテイ、町中華、洋食…、
何でも構わない。何か特定のジャンルの食べ物に絞って、食べログその他の人気ベスト10の店をピックアップして、訪問していく。ただそれだけである。
そういう店は行列店も多かったりするのであるが、定年後の強みは「時間」を気にしなくていい点である。開店までに順番待ちをすればいいので、現役サラリーマン時代には興味があっても行けなかった人気店を制覇していくことが出来る。
また、これを定期的にやると、自動的に外出して適度な運動をすることにもつながり、家に引き籠るよりも、遥かに有意義な暮らしになると思われる。
私も、定年準備段階であるが、これを実験的に始めている。
今やっているのは、「神保町」の「カレー」の名店について、食べログの人気上位10店に行くというものである。既に、「エチオピア」、「スマトラ共栄堂」には訪問したが、非常に面白かった。他に、ガヴィアル、ボンディ、タケウチ、パンチマハル、まんてん、ボルツ、MAJI CURRY等が残っていて、一軒ずつ食べに行く予定である。
これはブログに記録を残してもいいし、紙のノートでもいいので、行った記録や感想を書き留めれば面白いし、達成感もあるだろう。
これもお金のかからない娯楽で、週1回、訪問するのであれば、1500円×4回で月に6000円程度の娯楽である。(本当は1回1000円と思ったが、今では1500円位余裕を持った方がいいだろう。)
(3)私鉄の全駅制覇
定年後の娯楽の代表格は「旅行」である。
しかし、「旅行」にはそれなりの費用がかかる。
そこで、私鉄の全駅制覇、或いは、東京メトロの○○線全駅制覇という楽しみ方もある。
これは、自分が通勤で使っていた路線が面白いのではないだろうか?
路線によっては、一日乗車券とかがあるので、これを有効活用すれば良い。
これは結構達成するのは大変である。
特に、東武線の様な複数路線があって、しかも、駅の数が多いところは難しい。
他方、井の頭線、世田谷線、江ノ電あたりだと比較的簡単である。
これだと電車賃位しかかららないので、お金がかからない娯楽である。
定年後に料理を始めてみて、自分で弁当を作れるようになると、なおさら安く楽しめる。
仮に1回当たり1000円として、週1回やるとすれば、月当たり4000円である。
上記①②のブックオフ読書、B級グルメスタンプラリーと合わせても、月当たり1万2000円である。
これらの娯楽費用は、アルバイトやネットビジネスで捻出できれば尚良し
上記①~③はお金がかからないので、月当たり1万2千円でそれなりに楽しめるのだが、その費用を年金ではなく、アルバイト代或いはネットビジネス(アフィリエイトとかメルカリとか)で捻出できれば尚良しである。
そうすると、バイトや副業(リタイアすると副業と呼ばないが…)のモチベーションも湧いてくるので、仕事も遊びも充実するからだ。
月1万円程度だと楽勝過ぎるので、ちょっとしたバイトでも月2-3万円位は稼げるだろう。そうすると、予算が増えて、更に充実した娯楽を楽しむことができるだろう。
私もまだ定年準備の段階で、他にどういう楽しみ方があるのか模索中であるが、次は月当たりの予算3万円とか5万円であれば、どういう楽しみ方が出来るのか、引き続き調べてみたい。