定年後、たまにはお金のかかる娯楽も悪くない?
定年後は、とにかく「時間」があるので、いろいろと趣味を楽しんだ方がいい。
そして、定年後は、お金がかからなくても楽しめそうな娯楽もいろいろあって、別記事ではそれについて紹介したりした。
しかし、だからといって、定年後はお金のかかる娯楽は良くないというわけではない。
たまには、お金の許す範囲で、贅沢な娯楽を楽しむのもいいだろう。
そういうわけで、私はまだ定年準備の段階であるが、最近、お金はかかるが、良い店を見つけたので紹介したい。
それは、広尾になる白寧(はくねい)というフレンチ/フュージョンである。
住所は西麻布で、広尾が最寄り駅である。
2024年にミシュランの☆を獲得した、カウンター8席のみの比較的小規模なレストランである。
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130703/13289034/
料理はこんな感じ
このブログはグルメサイトでは無いので、なるべく、くどくどと説明をしないで、料理の写真を中心に紹介したい。なお、私の訪問時は2024年の12月である。
食材の写真
白寧では、食べログにも載っているかと思うが、料理が出る前に、本日の食材が紹介される。
このあたりは、三ツ星フレンチのレフェルヴェソンスと同様である。
軍鶏 源助大根
最初の料理が大根のスープである。
見た目は高級和食・鮨店で出されるお吸い物のようであるが、味や香りはフレンチといった感じである。大根が出汁をよく吸っていて、美味しい。
堀川ごぼう
2皿目は、ゴボウを使ったアイスクリームである。
濃厚なゴボウの味や香りがするが、若干の甘みもある、アイスクリーム風になっている。
月光百合根 黒トリュフ
とにかく、黒トリュフの香りが強烈に響く。そして、百合根のねとっとした食感が上手く絡んで、フレンチと和が融合した印象深い一皿である。
香箱蟹 リゾーニ
黒トリュフの次は、蟹と、豪華で派手さのある食材が続く。
蟹が器になっている和食の様な見かけだが、なかに米が入っていて、リゾット風になっている。
熟成林甘栗 フォアグラ
フォアグラが食材として登場するが、実は栗の存在感がそれ以上に強い。
茶碗蒸しの様な食感であるが、栗とフォアグラの香りと風味が強く、料理としては和食よりもフレンチに近いのだろうか。
本マグロ タプナード
続いては、和の人気食材、マグロである。
ぱっと見は寿司屋で出て来るような感じではあるが、ソースは明らかに洋風であり、普段は食べたことが無い味と香りである。非常に美味しい。
白子 下仁田葱
これは、私は今日の料理で1番か2番目に凄いと思った料理である。
白子の味が濃厚なのだが、下に敷かれているパイ生地が非常に濃厚で美味しく、白子のとろっとした食感とパイのサクサクした食感との組み合わせが何とも言えない。葱のソースも美味しい。
鰻 花良治みかん 蕎麦
これは先ほどの白子と並んで、今日最も満足した料理である。
これは、鰻をそば粉のクレープ記事で巻いて食べるのであるが、鰻とそば粉のクレープの記事が絶妙であり、さらに、みかんの柑橘系の香りが強烈であった。味、香り、食感が全て強く、非常にインパクトがあった。
白甘鯛 黄韮 海老芋
続いては甘鯛である。こちらは、皮のパリパリとした食感がポイント。
先ほどまでの料理と比べると、これは和に近いかも知れない。
蝦夷鹿 熟成メークイン
正直、私はジビエはあまり得意ではない。
しかし、この鹿は牛肉に近い感じで抵抗なく食べることが出来た。
そして、熟成メークインが非常に美味しく、見た目もデザートの様な美しさであった。
鰆 白菜
締めが炊き込みご飯である。これも、一見、和食やで出て来るような外見であるが、味も香りも全く違う。いずれも濃厚で、今まで食べたどの炊き込みご飯よりも美味しいと感じたくらいである。非常におすすめである。
土佐文旦 蜂蜜
ここからデザートである。いわゆる口直しのシャーベットの位置付けであるが、文旦と蜂蜜の存在感が高く、美味しい。
ル・レクチェ ベルガモット
洋ナシ、お酒の風味、アイスクリームが混ざり合い、スッキリしているものの、何とも言えない良い香りが印象的。
ミルクレープ
このお店の自慢のミルクレープである。
非常に濃厚で、レアチーズケーキのような雰囲気もある、独特のデザートである。
なお、これはお土産にも出来る。
感想
料理の見た目は結構和風であり、ピエール・ガニエールとかベージュなどと比べると、一見控え目に見えるかも知れない。
しかし、味と香り、食感は独特で、オリジナリティに富み、決して濃厚なフレンチに引けを取らない。
特に印象に残ったのは、「香り」である。
価格は、コースが33,000円(税込み)であるが、サービス料もかかるので、一人1-2杯飲み物を頼むと、4万円位と、決して安くはない。
しかし、素材、料理、雰囲気は申し分なく、また行ってみたいお店である。
とは言え、まあ来るといっても頻度は年1~2回であろうから、定年後にもたまに贅沢して来るのは悪くないだろう。