定年を前に、景気付けに高級品を買ってみるというのはどうか?
定年前の皆さん、あまりお洒落、ファッションに興味ありますか?
私自身もそうであるが、中年男性はファッションに無頓着な人が多いという。
ただ、60歳で正社員としての定年を迎え、再雇用となると、年収やタイトルの面で大幅に寂しくなる。その上、持ち物や服装もみすぼらしいと、ますます寂しくなってしまう。
そして、何だかんだ言って、東京在住のサラリーマンの中には、地価高騰や相続の恩恵を受けたり、コツコツと長年投資をしている、隠れリッチサラリーマンも結構いる。こういう人達は原資もあるので、60歳の定年を機に、何か景気付けに高級品を買って気分を上げるのも悪くない。
私自身は、退職金は基本全額を元本確保型の預貯金や金融商品で堅くキープすべきだと思うのだが、少しくらい(1~2%程度)なら,自分へのご褒美として、高級品に使っても悪くないだろう。
そういうわけで、私にとって60歳はまだ先だが、高級ブランド品にどういうものがあって、どれくらいの値段なのかに好奇心があったので、それを調べに銀座に繰り出すこととした。
高級靴、ジョンロブよりもベルルッティがいい
男性が見られる物と言うと、「靴」と「時計」だろう。
そして、「靴」というと「ジョンロブ」である。
https://www.johnlobb.com/ja_jp/shoes/shoes-oxfords-derbies/city-ii-single-leather-sole
予想通り、一足、20万円台が多いのである。
ただ、残念なのは、オーソドックスなデザインなのだが、悪く言うと、普通なので、スコッチグレインとぱっと見、区別がつかない。もちろん、私の見る目が無いということもあるのだろうが、多くの人は靴の良し悪しについて目利きができるわけではないだろうから、どうせ大枚をはたくのであれば、周りの人にも気付いて欲しい。手入れの行き届いたピカピカのスコッチグレインと、管理の悪いジョンロブなら、前者の方が良く見られるのではないかという貧乏くさい発想を私はしてしまった。
そこで、他の高級紳士靴を調べると、辿り着いたのが「ベルルッティ」である。
日本橋高島屋の目立つ場所に店舗があるし、麻布台ヒルズにも専門店がある。
結論的には、「これはいい!」と思った。
ぱっと見、グラデーションがかった革の質感、明らかに他の靴とは違うというオーラがあった。さすがに、ベルルッティであればブランドは知らなくても、「何かいい靴履いている」と思われそうである。
但し、お値段は優しくなく、一足35~40万円くらい。
ただ、数年に一回、数万円かけてメンテをすると長くピカピカの状態で維持できるという。
どうせ買うなら、これだなと直感したが、自分が60歳を迎える際に、ベルルッティはいくらに値上がりしているのだろうか?まあ、インフレがあると、自分が投資している外国株や外国債券も値上がりするからいいか、等いろいろ考えた。
高級紳士靴に興味がある50代の皆さん、一度、ベルルッティを見てください。
高級スーツ、ゼニアよりもBOSS?
靴の次はスーツである。
高級スーツの問題点は、高級紳士靴同様、男性者は似たような色や形のものが多く、その区別がつきにくいことである。
せっかく高級スーツを買うのであれば、「いいスーツを着ている」と思われたいものだ。
高級スーツと言うと、ゼニアとかダンヒル、或いは、グッチあたりが思い浮かぶが、最初にゼニアを見て躓いた。値段が思った以上に高いのだ。
コロナ以降、値上がりしたので、1着30~40万円位かと思っていたら、60万とか、中には100万近いものもあったので、私は即撤退することとした。
そこで、いろいろと物色していて「いいな」と思ったのが、「BOSS」である。
このブランド、大昔、とんねるずの、芸人さんに無理やり高額品を買わせるような番組をやっていて、名前は忘れたけど、ある芸人さんが買わされたBOSSのスーツがカッコ良かったのを記憶していたからだ。
価格も、他の高級ブランドと比べるとかなり優しく、安いものだと12~13万円、25万円位用意すると、かなり豊富な選択肢がある。
「定年後、BOSSを着てどこにいくのか?」というのは、ちゃんと考えている。
私の場合、「再雇用」ではなく、「ひとり起業」を考えているので、ある程度を身なりを良くして、信頼性を高めておきたいのだ。そういうわけで、これは60歳を機に、買ってみたいと思った。
時計はどうする?ジラールペルゴとか、ベル&ロスでもいいか?
男性が見られる物は、「時計と靴」ということなので、やはり時計は気になるものである。
時計は、スーツや靴と違って、ブランド名が外部から確認できるものである(もちろん、接近しないとよく見えないが)。このため、「自分はお金を持っているぞ」アピールをするには適したツールである。
なお、私は時計の値上がり益狙いには興味が無い。
例えば、ノーチラスやロイヤルオークやデイトナを時計屋さんから回してもらえるために、欲しくない時計を買ったり、忍耐強く店に通うほど辛抱強くないからである。
それに、時計は売買コストが高いので、それならSP500を買った方がいいという考えだからである。
(ちなみに、ロレックスに関心がある方はこちらの過去記事をご参照下さい)。
https://retirefphb.com/archives/240
高級時計には、あり過ぎて困る位、いろいろと種類があるが、コロナ以降、全体的に倍近くなったようなイメージがあり、IWC、パネライ、カルティエ、ピアジェ、ショパール、ジャガールクルト、ブランパンあたりは、ちょっといいモデルだと200万円かそれ以上の予算が必要となる。
そこまで時計にお金を掛けたくない私としては、そこそこコスパがよく、見た目が良いものは無いかと探している段階である。
銀座で何店かに足を運んだところ、いいなと思ったのが、銀座松屋にあるジラールペルゴというブランドである。漫画の世界だが、私の好きな島耕作が社長時代にしていた時計だという。知名度は低くマニアックであるが、ブランドの格は高めで、時計好きの人からは評価が高いという。
https://www.girard-perregaux.com/jp_jp/laureato-collection
気になったのは、ロレアートというモデルの3針の白文字盤。
価格は税込みで約201万円。安くはないけど、他と比べると、悪くない気がした。
そして、この日の収穫だったのは、ベル&ロスというブランド。
マイナーで知名度は低いブランドだが、男性誌に積極的に広告を出しているし、YouTubeの時計系チャンネルでも割と良く取り上げられている。フランス人が作ったブランドだけあって、中の機械は汎用品だが、外見、デザインに全振りした点に惹かれる。
銀座三越の裏手におしゃれな直営店があって、実際に商品を見てみると、かなり質感が高い。
特に気に入ったのが、BR05の36ミリという新しく出た若干小振りなモデルの、アイスブルーという色である。非常に美しくて質感が高い上、値段が何と税込み64万9千円。
即買いしたい衝動を一旦抑えて、とりあえず今日のところは帰ることとした。
https://www.bellross.com/jp/ja/our-universes/our-universes-urban/br-05-36-mm-ice-blue-steel
弱みはブランドパワーの低さであるが、「ひとり起業」が成功すると、モチベアップも兼ねて、その時にブレゲでも買うとか、いろいろと楽しみが出て来た。
まとめ:定年を機に、何か高級品を1つぐらい買うのもいいのでは?
定年と言うと、寂しい響きがあり、実際、再雇用となった段階で年収や肩書は大きく低下する。しかし、それでは面白くないし、再雇用するとしても副業等は自由な場合が多いだろうから、まだまだ元気を出したいところである。
その意味で、マイホームの含み益、相続によって得た資産、コツコツ貯めてきた有価証券、退職金等、それなりに金銭的にゆとりがあるサラリーマンは、お洒落に無頓着であったとしても、何か、高級品を1つぐらい買ってみても悪くないと思う。
「特に欲しいものは無いよ」と言わずに、そうであれば、一度は都心に足を運んでみて、高級品をモチベアップの足掛かりにでもしたいものである。