定年後と読書、読みたい本のカテゴリーを整理してみた

定年後の趣味に「読書」が向いている理由

 「定年後に向けて趣味を持っておけ」と言われる。

定年後に突然暇になっても、そこから趣味を探そうとしても簡単には見つからないだろう。

そこで、定年準備の一環として、定年後の趣味をいろいろ試しておくのは悪くないと思う。

 定年後の趣味としては「読書」は結構合っていると思う。

何故なら、定年後にはとにかく時間はたっぷりあるので、現役時代に読みなかった本をじっくり読むことができる。

 また、読書は大してお金をかけずに楽しむことが可能である。

今だと、ブックオフとかメルカリとかがあるので、非常に安く面白い本を入手することが可能だ。ブックオフだと、ワンコインで文庫本なら数冊買える。そうすると、1週間位は楽しめそうだ。図書館で借りると、無料で借りたから積読になりがちだが、少額でもお金を出して買うと読むだろう。 

定年後に読みたい本を、予め定年前に整理・リスト化しておく

 現役サラリーマン時代に、時間があればじっくり読みたい本が思い浮かんでも、リスト化しておかないと忘れてしまう。

 また、読みたい本が整理されていないと、ブックオフの秋葉原店のような大きな店に行くと、どの本を買えばいいかわからなくなってしまう。

 そこで、50代のうちから、定年後を含めた読みたい本をカテゴリー別に整理・リスト化しておくことが望ましい。 

私の場合、読みたい本をカテゴリー別に整理・リスト化すると

 現役サラリーマンの場合、私もそうだが、今まではそれほど十分な読書をしてこなかった人は結構いるだろう。また、読むカテゴリーも特定のジャンルに偏っている場合もあるだろう。

私の場合は、ミステリーかビジネス書しか今まで読んで来なかった。

 そこで、カテゴリーを拡げて、ジャンル毎に読みたい本を整理・リスト化して行きたいと考えるようになった。

 もっとも、整理や分類の方法に決まったものはなく、自分の好きなようにやればいい。

人に見せるものではなく、自分自身のための作業だからだ。

 ちなみに、私の場合は、以下の様に整理・分類してみた。

論理性とか体系性は全く無いが、自分にとってわかり易ければいいだろう。

なお、私の場合は文学系は得意ではなく、また、海外物も苦手でほとんど読まない。 

  • ミステリー

 私は昔から割とミステリーが好きで、好きな作家はいるし、「このミステリーがすごい!」で話題になった作品はチェックしてきたつもりである。

 ただ、私の場合、ミステリーは結構読むと疲れるので、現役サラリーマンであるうちは、短編中心に読んで行こうと思っている。従って、大きく、短編と長編で分類してみた。

※以下、全て順不同である。 

(短編)

  • 米澤穂信著 「満願」
  •        「儚い羊たちの祝宴」
  •        「可燃物」
  • 連城三紀彦著 「戻り川心中」
  • 松本清張著 「黒い画集」
  • 麻耶雄嵩著 「メルカトルかく語りき」
  •        「さよなら神様」
  • 有栖川有栖著 「スイス時計の謎」
  • 歌野晶午著 「ハッピーエンドにさよならを」
  • 青崎有吾著 「地雷グリコ」

(長編)

  • 三津田信三著 「首無しの如く祟るもの」
  • 今村昌弘著 「屍人荘の殺人」
  • 夕木春央著 「方舟」
  • 呉勝浩著  「爆弾」
  • 浅倉秋成著 「六人の噓つきな大学生」

 他にも古典的な名作を含めると、いくらでも見つかりそうだが、「このミステリーがすごい!」や、本を紹介するYouTubeからとりあえずピックアップしてみた。

今後、面白そうな作品が見つかればどんどんリストに加えていきたい。 

  • 小説(非ミステリー系)

 正直、今まで詳説はミステリーしか読んでこなかったので、

どういった作品が面白いのかがよくわからない。

 そこで、とりあえずは、周りの評判が良さそうな作品から見つけたいと考え、

「本屋大賞」(ノミネート作含む)、「直木賞」受賞作品を中心に、自分が読んで見たいものをリストアップしてみた。

 直木賞はいろいろあるので、販売部数が多く、「短編」かつ「女性作家」に絞ってみた。 

(本屋大賞系)

  • 宮島未奈著 「成瀬は天下を取りにいく」
  • 青山美智子著 「リカバリー・カバヒコ」
  • 朝井リョウ著 「正欲」

 

(直木賞系:短編×女性作家)

  • 向田邦子著 「思い出トランプ」
  • 桜木紫乃著 「ホテルローヤル」
  • ・絵都著  「風に舞いあがるビニールシート」

それから、非ミステリー小説というと、「歴史小説」という大きなジャンルがある。

歴史物には長編の名作が結構あるので、定年後にゆっくりと読むには非常に適していると思う。

 恥ずかしながら、歴史物については、全く読んでこなかったので、司馬遼太郎の名作から読んで行きたいと思っている。

 (歴史物)

  • 司馬遼太郎著 「竜馬がゆく」
  •         「坂の上の雲」
  •        「新選組血風録」

 面白ければ、同じ著者の別の作品にも拡げて行ける。

今、気になるのが宮島未奈著「成瀬は天下を取りにいく」である。

主人公が中学生の女性ということらしく、さすがに50代のオジサンが読む本ではないかと思っていたが、とにかく売れていて2024年の秋時点でシリーズ累計80万部らしい。

どこの本屋でもポスターが貼られているし、書評を見ても良いので、定年後まで待つことなく、読んで見ようかなと思っている。 

  • ビジネス系

 ビジネス系は今までも、話題の本はそれなりに見てきた気がする。

ただ、私の場合、経済誌(日経ビジネス、東洋経済、ダイヤモンド)の割合が高いかも知れない。

 ビジネス系といっても、マクロ経済、金融・投資系、経営戦略系、マーケティング系、人事労務管理系等、いろいろあるが、完全に定年退職してしまうと、サラリーマンを対象にしたものは興味が無くなるかも知れない。

 その分、金融・投資系の割合が高まる可能性がある。

また、定年後に「ひとり起業」を目論んでいる場合は、マーケティングやネットビジネス系の比率が高まるかも知れない。

 なお、私が今後、読んでいきたいと思っているカテゴリーがIT・テクノロジー系である。

年を採ると、こちらの方が弱くなりそうなのであるが、ネットを駆使した「ひとり起業」を考える場合には磨いておきたいところである。

 これは一時的な流行なのか、それとも将来的には必須化しているのか予想は難しいが、

ChatGPTを使ったコンテンツ作りは押えておかないといけないかなあと思っている。 

  • 海外物

 海外物と言っても、小説、ノンフィクション、ビジネスと様々であるが、

特に小説は全く読んでこなかった。私が好きなミステリーでも海外物はノーマークであった。しかし、定年後にはじっくりと読む時間があるので、国内ミステリーの名作をある程度読み終わると、次は、「このミステリーがすごい!」の海外版を参考にするなどして、リスト化して読んでいきたいと思っている。

今のところ、こんな大雑把な整理しか出来ていないが、定年までにはまだまだ十分な時間があるので、徐々にリスト化していきたいと思う。