定年後でも、たまには贅沢なお店で外食も悪くない
定年後は年収が減るので、基本的にはお金のかからない娯楽を楽しむのがいいのだろうが、たまには贅沢なお店で食事をするのも悪くないだろう。ハレとケ、生活にはメリハリが必要だからだ。
今回は、リッチな外資系金融機関勤務のオジサンが教えてくれた、彼の最もお気に入りのイタリアン、トラットリアシチリアーナ ドンチッチョである。正式名称は非常に長いが、「ドンチッチョ」と一般に呼ばれている、青山一丁目駅近くのイタリアンである。https://tabelog.com/tokyo/A1306/A130603/13281828/
ドンチッチョの特徴
ドンチッチョは高級イタリアンに属する店かと思われるが、ブルガリレストランのようなかしこまったリストランテというよりは、ビスボッチャのようなワイワイガヤガヤとした賑やかな雰囲気のレストランである。
そして、大きな特徴は名称にもあるように、イタリアンでも「シチリア」料理のお店である。実際、シェフはシチリア島で修業されていたようだ。
非常に人気のあるお店で予約は取りづらいが、2人であれば、1~2週間前でもカウンター席の予約が取れる可能性はある。
訪問時の料理
私は今年の2月に初めて訪問し、今回が2回目となる。
前回同様、2人でカウンターということで、何とか予約を取ることができた。
お店は以前は表参道駅から離れたところにあったそうだが、その後に移転して、今は青山一丁目駅から徒歩1~2分の非常に便利なところにある。
料理はコースは無く、アラカルトであるが、定番メニューと季節のメニューとがあり、お店の人に相談して決めるのが良いだろう。分量的には、2人であれば、前菜2品、パスタ2品、メイン1品をシェアし、あとはデザートとコーヒーというのが適量らしい。
今回、前菜の1皿目は、タコととうもろこしである。
茹でたタコは非常に柔らかく、また、旬のとうもろこしは甘みが強い一品であった。
前菜の2皿目は、トリッパである。これは、この店の人気料理の1つである。柔らかい独特の食感で、噛めば噛むほどトマトソースや肉の旨味が感じられる。当然、ホルモン特有の臭みは感じられない。
パスタの1皿目は、季節限定のだだちゃ豆のパスタである。お店の人がお勧めということで、頼んでみた。これは、ナッツの風味が感じられる味付けで、麺は非常に腰が強いのが特徴である。他のイタリアンでは、なかなか食べられない味ではないだろうか。
パスタの2皿目は、レモンのリゾットである。ぱっと見は、普通のリゾットと変わらないが、非常にレモンの味と香りが効いている。これは季節限定メニューであったが、夏向けの爽やかな柑橘系の味付けである。
メインは前回が肉系だったので、今回は魚系にしてみた。よくあるカジキマグロであるが、これが良かった。外はパリッとしていて、中味はとろけるような柔らかさで、塩味を基調としたシンプルだがしっかりとした味付けである。
良い店はデザートも美味しいのだが、ドンチッチョのデザートも全般的に素晴らしい。今回は、食べログのコメントを見て美味しそうだったので、レモンのプリンを選んだ。これはレモンの風味が強く、プリンの上にレモンのゼリーが乗っかっていて、2つの食感を楽しめる。
全体的な感想
ちなみに、料金は2人で約2万1千円であった。お酒はあまり飲まなかったが、グラスワインを3杯ずつ位頼んでも、1人あたり1万5千円位ではないだろうか?もちろん、安くはないが、価値や他の人気店と比べても、決して高くはないだろう。
ドンチッチョは常連さんが多いと言われているが、確かに、再訪したくなるお店である。次は秋に来てみたいと思う。