定年後の生命保険の見直しのために、「ほけんの窓口」に行ってみた

定年後の生命保険代の減額について、先日、「ほけん百花」で相談したが…

 私は50歳を過ぎたので、老後資金の捻出のため、節約を頑張ってなるべく多くの金額を月々の積立投資に振り向けたいと考えている。

 そして、節約のことを勉強すると、固定費の削減が重要であり、固定費削減の主な対象として、携帯電話代の削減と生命保険代の削減が挙げられている。

 私の場合、生命保険については、大学の後輩が某外資系生保で営業をやっているので、毎月2万円程度の医療特約付きの定期保険を何十年も継続している。

 まだ先の話ではあるが、定年後(或いは再雇用以降)を想定して、生命保険の削減が可能だと考え、先日、「ほけん百花」に相談に行ってみた。

その結果、定年を迎えて、住宅ローンや子供の教育費等を考える必要が無くなれば、大きな死亡保障額は不要となり、葬式代プラスα(500~600万円)あればいいのではないかということになった。そうすると、一定の健康条件下(非喫煙、BMI値が適正値)、月々の保険代は4千円未満に削減できるということがわかった。 

しかし、何となくしっくりこなかったので、「ほけんの窓口」でも相談してみた

 実は私は保険のことは全然詳しくない。

このため、ほけん百花で話はしたものの、「死亡保障額を減らして定期保険代を減らす」という案で本当にいいのか、自信が持てなかった。

 そこで、今度は、「ほけんの窓口」で改めて相談してみた。

そうすると、ほけんの窓口の担当者に、案の定、ボロクソに言われてしまった。

その担当者の方は、私よりも年上で、元大手生保の営業職を何十年もされていた様で、生命保険に加え、年金、健康保険制度、金融商品について、かなり詳しい。

 ただ、知識はあってマシンガントークはするものの、ロジカル・シンキングが苦手なようで、問題点や考え方が整理されていない。

 結局、1時間ぐらいの長い滞在となったが、消化不良状態となり、私が理解できた範囲では、以下のようなポイントであった。

  •  多額の死亡保障は不要であり、葬式代プラスαで足りるというのは合意だが、定期(私が試算したプランは70歳までの定期)だと、70歳から先はどうするのか?
  • 葬式代であれば、いつかは必ず死ぬということを認識した上で、死亡時には必ずもらえるようにした方が良く、そうなると終身を選ぶべきということになる。
  • また、葬式代以外についても考えるのであれば、医療保障を考える必要がある。社会保険はどんどん財政的に厳しくなり、高齢者の高度医療の自己負担額は増えて行くことを想定した方がいい。そうなると、医療保険も考えた方がいい。
  • FPや経済評論家が言うように、「運用は自分でやってそこから賄えばいい」という考えもわかるが、今は予定利率が悪く無いので、一時払いの終身タイプで有利なものもあると思う。

 話を聞いてみて、なるほどと思える点もあったので、このあたりを整理して、生命保険についてゼロから考え直した方がいいと私は感じた。 

改めて「定年後の生命保険の見直し」について調べてみた

 生命保険に詳しい独立系FPに相談に行きたいと思うのだが、その前に、私自身もキッチリと予習をして頭を整理した方がスムーズだと考え、いろいろとネットで調べてみた。

 その結果、このサイトが比較的コンパクトにまとまっていて、わかりやすいと思った。

https://www.hokepon.com/minaoshi/scene/retirement/

 その概要は以下の通りである。 


  • 定年後の死亡保険

 定年を迎えると一般的には高額な死亡保障は不要となり、配偶者への保障と葬儀代等、相続税対策といった目的で保証額を考えればいい。これに適した保険は「終身保険」である。

 ただ、終身保険は掛け捨てでない分、保険料が高いので、本当に必要な保障額を考えていく必要がある。

 また、よくある「定期付終身保険」に加入していた人は、定期保険部分だけを解約して終身保険を残すといった選択肢も考慮すべきである。 


  • 医療保障はなるべく残し、高額医療費用に備える

 年齢が上がるほど病気や介護のリスクが高くなり、特に生活習慣病や要介護状態となった場合、家計の負担が大きくなる。このため、これらに備えた医療保障の確保が必要で、特に医療技術の進歩に伴い高額の治療法が開発される点を考慮し、生活習慣病やがんといった特定の傷病の時にまとまったお金を受け取れる保険がおすすめである。 


  • 退職金の有効活用を

 退職金は計画的に活用できるよう、ハイリスクな投資は避けて、堅実に運用することがポイント。その点から、「一時払い個人年金保険」はまとまった資金を運用しながら、毎年一定額を受け取ることができる商品であり、いろいろなタイプがあるので検討してみてはどうか?

 書いてある内容はよく理解できた。

もっとも、これは保険会社のサイトなので、がん保険や個人年金保険を推奨する等、ポジショントークの匂いもする。

 論点は整理できたので、そのうち、中立的な独立系FPにも相談したいと思う。