定年準備と老後資金、お金が貯まる人の特徴

お金が貯まる人にはいろいろなパターンがある 

私は50代になったので老後資金の蓄積の他、いろいろと定年後に向けた準備をしている段階である。その過程で、いろいろな人の話を直接、間接、聞いてきたが、東京にはサラリーマンでも結構な額の金融資産を持っている人は多いのではないだろうか?

 もちろん、私も、お金が貯まっているリッチなサラリーマンのパターンを漏れなく知っているわけではないが、知っている範囲で、よくある成功パターンについて紹介したい。 

節約型

 収入自体はそれほど多くは無いが、節約と超長期の積立投資によって、数億円クラスの蓄財に成功したサラリーマン(公務員)はそれなりにいるようだ。

 有名なのが、この高配当利回りの株式投資を中心に資産7億円を達成した元消防士のかんちさんである。

https://books.rakuten.co.jp/rb/17824508/ 

また、上記のかんちさんが特別な例外ではないということは、経済コラムニストの大江英樹さんの著書「となりの億り人」でも紹介されている通りである。

https://publications.asahi.com/product/23306.html 

無理をしない、自分の優先順位を理解した上での節約の遂行と、それによって生み出された資金で粘り強く投資を続ける力が源泉のようである。

理屈としては十分理解できるものの、実際に遂行するのは大変だが、部分的にでも導入できると効果は大きいと思う。 

高収入型

 これは、面白くもなんともないかも知れないが、純粋に非常に収入が高いため、特別な節約術や粘り強い長期投資とう技を使わなくても、気が付けばお金持ちになっている羨ましいパターンだ。

 例えば、大手法律事務所の弁護士とか、繁盛している美容外科医とかがすぐに思い浮かぶ。

 もっとも、私の場合、そういった人達とは直接面識は無いが、ある程度、知っている例があるのは外資系金融のサラリーマンである。特に、リーマンショック前の好況期においては、MDクラスとなると軽く年収が数億に達していたようなので、当然、ある程度の金融資産は出来る。リーマンショック後は、以前の様に華々しく稼ぐことは難しくなったものの、それでも非常に高収入であることは間違いないし、Private Equityとか資産運用会社とか、外資系証券会社以外にも成功パターンは拡がっているようである。

 ただ、残念ながら、このパターンは定年準備中の50代サラリーマンにとっては、再現性が無く、参考にはできない。 

資産型

 コロナ以降、資産高騰によって一気に多額の金融資産を形成できたサラリーマンは、首都圏においては結構多いのではないだろうか?

 例えば、相続。ご両親は特別なお金持ちというわけではなかったが、郊外にやや大きめの戸建てを保有していたり、或いは、港区、渋谷区あたりにマンションを保有していた場合、相続によって、一気に富裕層になったケースである。

 また、相続でなくても、結構キツいローンで買った中央区や江東区のタワマンとか、中古の港区のマンションが急騰して、含み益であるが、一気に潜在的な富裕層になっているケースもある。

 それから、もちろん、コロナ以降の株価高騰によって、準富裕層位で地味に運用していた人が、一気に金融資産1億超になったというパターンもある。

 さらに、私はサラリーマンで起業家系の人との交流は無いが、1人だけ一流企業を辞めて起業し、企業売却によって数億円を手にした人を知っている。

 この資産型でお金持ちになったパターンはいくつもあるのだろうが、ただ、残念ながら、こちらも50代で今から老後資金を形成しようとしている私のような層にとっては、再現性が基本無い。 

参考に出来そうなのは、「節約型」のみである

 結局、参考に出来るのは「節約型」のみかと思われる。

もちろん、今から数億円も気付くことは難しいだろうが、頑張れば数千万円の老後資金を形成できる可能性は有る。

 節約型で成功した人に話を聞いたり、それ関連の書式を読むと、節約型でお金を貯めるには、いくつかのステップがある。 

まず、ステップ1は、収入>支出とすることである。

 当然であるが、収入>支出でないとお金が貯まるわけがない。

ただ、サラリーマンでボーナス比率が高い業種・企業の場合は、月々は赤字で、年2回のビッグボーナスで補填しているケースはあるだろう。そういった場合も、月々も黒字にもっていって、そこから投資の原資を捻出できないと、効率的な積立投資は上手く行かない。

そのためには、「節約」の遂行がカギとなる。 

ステップ2は、収入―貯蓄=支出の流れを習慣化する

 これは、ステップ1と近接したプロセスであり、ステップ1が継続か出来た段階でもある。

結果は、ステップ1と同じであるが、考え方の違いが重要だそうだ。

 予め「貯蓄額」を決めて、それを引いた額で生活する。

貯蓄の存在を忘れてしまうというのが理想で、この流れが習慣化できると、毎月、一定の金額を積立投資に振り向けることができるのである。 

ステップ3は、上手な「節約」術による「貯蓄額」の増加である。

月給とボーナスを定期的に見直し、優先順位に従って、ストレスをなるべく貯めずに節約を遂行する。少しずつでも、貯蓄額を増やせるとしめたものである。

そして、節約と貯蓄がゲームの様に楽しく感じるようになると成功である。

 もっとも、無理をし過ぎてストレスを貯めて、ステップ2まで崩れてしまうと本末転倒である。結局、ステップ2の段階で最初から無理な貯蓄をすることなく、その金額の貯蓄を継続して行けると、その上を狙っていくという感じである。

 この節約パターンを成功に導くためには、マインドの醸成が重要のようである。

例えば、周りの人と比べない、周りに人が持っている物を欲しがらない、自分が今まで当たり前だった支出を当たり前でないと考える、日々のちょっとした幸福感を意識する等、いろいろとコツがあるようである。

 私はまだまだその域に達しておらず、これから節約をしていこうという段階だが、最初から無理をし過ぎず、徐々にギアを上げることができればいいなと考えている。