定年準備と老後資金、預金と投資の使い分けについて考えてみた

預金と投資の使い分けについての考え方が気になった

 私は50代になったので、去年ぐらいから、老後資金について意識し始め、定年後を見据えて積立投資を始めたばかりである。

 老後資金のための積立投資を始めてみたが、まだそれが完成形と言える自信は無い。

しかし、調べたり考えていても運用開始時期が遅れるだけなので、とりあえず、外国株式と外国債券のインデックス投資を積立で始めてみた。

 これは、主に定年後の生活資金としての積立であり、自分自身の趣味や娯楽は別途貯めてみようと考えている。

 その中で、ふと疑問に思ったのが、自分自身の趣味・娯楽のための積立は、預金でいいのか、それとも、少額でも積立を行った方がいいかである。 

あるFPによると、期間が10年より長いか短いかで使い分ける

 私の趣味・娯楽のための目標額は、大雑把であるが、100万~200万と幅が広く、

使用使途は腕時計の購入を想定している。

 コロナ前から、漠然とロレックスのエクスプローラーIIIWCのポルトギーゼあたりを考えていたのだが、のんびりしているうちに、あっという間に高級時計が値上がりし始め、当初の予算(100万円位)では買えなくなってしまったのだ。

 今後値下がりすることは考えにくいから、仕方なく予算を上げて200万円位にするか、或いは、ブランドの格を下げて100万円の範囲内で買えそうなものにするか考えているところである。

 100万円貯まった段階で、「もう時計はいいか。別に無くても困らないし。」と思えば、他の物に使えばいいというレベルである。

 この原資については、500円玉預金とか、100円預金とか、給与やボーナスの余剰分等を考えていて、明確な目標期間というものがあるわけではない。

 そこで、月1万~2万円でも積立に回した方がいいのか、それとも、もう面倒だから預金で置いておけばいいのか考えた次第である。

 この点、あるFPのコンテンツには、「10年」を基準に、10年より長い期間のものは投資、それより短い期間は預金でと書いてあった。

 理由としては、期間が短いと積立投資の複利効果が効いて来ないのと、積立投資は元本割れのリスクがあるので、期間が短いものは元本割れすると当初の目的が果たせなくなるかも知れないからである。

 この考え方には理解できるが、「10年より長いか短いか」ではあまりにも大雑把すぎる。例えば、老後資金の場合、目標期間が9年だったとしても積立投資がダメということにはならないと思う。 

使用目的によって、預金と投資を使い分ける

 そこで、さらにいくつか、それ系のウェブサイトを検索してみたら、やはり、「期間」以外の選別基準が見つかった。

 それは、「使用使途」によって、預金と投資を使い分けるという考え方である。

例えば、元本割れのリスクを受け入れにくいタイプの使用使途の場合は、預金で貯めていくべきということである。したがって、子供の教育資金とか、住宅ローンの頭金といったものは預金が良いということだ。

 また、ある程度の元本割れのリスクを受け入れても、投下資金を増やして行きたいというニーズがある投資、典型的なものは老後資金であるが、こういったものは「投資」が望ましいということである。 

期間と使用目的から総合的に判断する

 以上から、預金と投資の使い分けについては、「10年基準」と、「使用目的」(元本割れを許容できるか、出来れば増やしたいか等)の両面を踏まえて総合判断すればいいかと思った。

 そうすると、私の趣味・娯楽(腕時計の購入)の場合、期間が3~5年(厳格に決まってはいない)、元本割れしても別に困らない、というタイプのものであるので、預金でも投資でもどっちでも良さそうである。

 ただ、投資については私の場合は積立投資しかやらないので、それにはかなり期間が短いと思われる。また、金額も1万円の月があったり、5万円の月があったり不安定なので、この点からも積立投資にはあまり向かない。

 そう考えると、わざわざ積立投資をするのではなく、預金でいいかという結論となった。

 そんなわけで、老後資金とは別途、趣味・娯楽に向けての預金も始めていきたいと思っている。