定年準備と年金の基本的なこと、「何歳からもらうのが良いか?」

年金は知らないことが多い?

 私は50代で定年準備を去年から始めたところであるが、恥かしながら、年金のことは全然詳しくない。しかし、サラリーマンは税金や年金は企業任せとも言われるように、年金が苦手な人は結構いるのではないだろうか?

 もちろん、年金を受給できるのはまだまだ先であるが、基本的なことは知っておいた方がいいだろうと考え、初歩的なところから勉強することとした。

 その際に、参考となる本を書店に探しに行ったところ、この本が売れていて、読み易そうなので買ってみた。(私はビジネス書はブックオフ推奨派なのだが、年金や税金は制度改正があるので、最新のものを買いたいと思い、本屋で買うこととしたのだ。)

https://www.diamond.co.jp/book/9784478118689.html 

まず、年金は申請しないともらえない

 そもそも、年金は申請しないともらえない。

これを「申請主義」というらしい。65歳になっても、自動的に年金が振り込まれることはなく、放っておくと、自動的に繰り下げということになってしまうそうだ。

まず、ここから理解しておかなければならない。 

「ねんきん定期便」の読み方

 年金の基礎と言うと、「ねんきん定期便」が毎年贈られるようになった。

一応中味を見て、受給可能額だけをチェックしてきたつもりだが、これも知らないことが多かった。

 そもそも、ねんきん定期便はいつ送られてくるのか?

それは、誕生月に到着するよう、作成・発送されるということだ。私は、年度末の3月か新年度入りの4月頃かと思っていた。まず、ここからわかっていない。

 そして、35歳、45歳、59歳の誕生月には、圧着ハガキではなく、詳細な資料が送られるらしい。45歳は結構前なので、このあたりの記憶は無い。次に来る59歳はまだ先だが、その時にはチェックしたいと思った。

 ねんきん定期便のチェック事項は、「漏れ」と「金額」だという。

「漏れ」というのは、年金加入期間等であり、特に転職をしている人は、漏れが無いか要チェックだという。

 そして、金額、「老齢年金の種類と見込み額」である。

さすがに、ここは誰でもチェックしていると思うが、上記の本によると、注意点があるという。それは、あくまでも、現状の給料が60歳まで継続することを前提とした「見込み額」であって、今後、給料が減ると見込み額より少ない金額しか年金がもらえないことになるということだ。これは、役職定年によって年収ダウンになる場合には要注意である。 

何歳から年金をもらうのが得なのか?

 私が年金について、最も興味があったのは、何歳からもらうのが得なのかということである。

定年後に関するマネー本やweb等を見ていると、「繰り下げ」受給をするのが得というような情報があったので、そのあたりの正確なことを知りたかったのだ。

 上で紹介をした本では、このあたりのことについて、詳しいことが書かれている。

「繰上げ」受給をするのが得な人と、「繰り下げ」受給をするのが得な人と、いろいろ場合分けをして紹介しているのだが、その決め手となるのは「何歳まで生きるか」ということである。

 「何歳まで生きるのか」といったことは、現在余命宣告でもされていない限り、誰にも予測できないのではないだろうか?自分はあまり身体が強く無いから「繰上げ」受給がいいとか、反対に、自分は健康に自信があるから「繰り下げ」受給にすると思っても、実際はその逆の結果になる可能性は当然ある。

 私としては、何となく「繰り下げ」受給をした方が得な気もしたが、「繰り下げ」受給を選択すると、早死にしそうな気もしている。このため、65歳になっても、「繰り下げ」受給を選択する気は何となくしない。あくまで、これは直感的で合理性がある判断でもないのだが。

 この点、参考になったのは、サラリーマンの場合(厚生年金)、「繰上げ」受給をする人も、「繰り下げ」受給をする人も、いずれもその割合は非常に低いということだ。

 この統計によると、繰上げ需給は0.6%、繰り下げ需給は1.2%である。

https://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/8480.html 

要は、ほとんどのサラリーマンは、65歳で年金の受給をすることにしているということだ。

私にとって、この統計がわかったことが収穫で、受給時期についてあれこれ悩んでも仕方が無く、ほとんどの人と同様に、65歳から受給したいと思えるようになった。

 もちろん、多くの人と同じ行動を取ることが正解という訳では無いのだが、悩んでも答えがでないことは、自分が納得できればいい話だ。

 そういうわけで、年金については、まだまだ知らないことが多いが、今後も継続して、勉強して行きたいと思う。