定年後に充実した生活を送るための5つポイント

定年後は、とにかく時間はたっぷりあるし、とりあえず生活を送れるくらいのお金はあるだろう。そして、「終わりよければ全て良し」ということで、人生の最後の時期は有意義に過ごしたいものだ。

 そこで、定年後、充実した生活を送るために何が大切かについて、いろいろと考えてみた。 

1.自分の居場所を考えておく

 現役サラリーマン時代は、平日は朝から晩まで出勤していたし、そのためには片道1時間程度の通勤時間も必要だろうから、ほぼ1日は家にいなかっただろう。

 しかし、定年後になると、通勤時間も出勤時間も、まるまるその時間が余ることになる。

そこで、アルバイトとか、自分でビジネスをやるということは無く、特に趣味や娯楽が無いのであれば、一日中、家にいることになってしまう。そうなると、自分の居場所に困ってしまい、仕方なく、図書館、スポーツジム、市民大学的なものに出かけて時間を潰すことになる。

 それでは、あまりにも勿体ないので、50代、或いは、6065歳の再雇用の段階から、

自分の居場所について考えて、対応策を考えておく必要がある。

 理想的なのは、自分がやりたい仕事をやることだ。

別に稼げなくても収支トントンで十分なので、やりたい仕事に挑戦できると、自宅に引き籠る必要は無いし、日々充実するだろうから、自分の居場所には困らないだろう。

 やりたい仕事というのは、別に大げさなものである必要は無く、ネットで少し稼げればいい。

自分の特技を活かして、ビジネススキルとかを教えるものでもいいし、趣味を情報発信して、お茶会を開くような形でもいい。

 そうするためには、自分の「強み」や「特技」を見つけて、それを磨いていくことが必要となる。

 小中学校時代とかに遡ってみると、何かしら自分が好きなこと、得意なことがあるはずだ。

それらをベースに、ビジネス上の特技や趣味を50代のうちから情報発信をしたり、スキル磨きをすると、何らかの突破口が見つかるのではないだろうか? 

2.娯楽を見つけておく

 先ほどの自分の「居場所」を見つけることにも関わる話であるが、

自分自身が本当に楽しむことができる娯楽を50代の間に見つけておくことは有用だろう。

 別にお金をかける必要も無いし、特別高度なスキルがなくても楽しめる娯楽はいくつもある。

 例えば、読書などが典型で、今はブックオフがあるので、過去の名作の文庫本とかは110円位から買えるし、メルカリを利用すると、買える本の範囲は更に拡がる。

ミステリーとか、歴史とか、自分の興味が持てるカテゴリーが見つかると、どんどん拡げて行けばいいだろう。

 現役サラリーマン時代は読書の時間が限られるので、50代は短編中心にして、長編は再雇用とか定年後に読むという将来の楽しみを作っておいてもいいだろう。

 また、定年後の娯楽の代表格に「旅行」がある。

旅行はお金がかかるし、時間も取られるのであるが、近くにある名所旧跡巡りとか、地元の鉄道巡り、或いは、自家用車を利用した車中泊旅行等を活用すると、お金をかけずに楽しめる方法はいろいろとある。

 こういった趣味を楽しむと同時に、日記代わりに、ブログやSNSに記録し、情報発信していくと、副業のネタにもなる可能性がある。 

3.運用について学ぶ

 定年後は、とにかく時間があるので、これを上手く活用すると、お金をかけずに楽しむ方法たくさんある。

 しかし、コロナ以降のインフレや、財政難による年金制度や社会保険の改悪のおそれとかを考えると、それに対応する基礎的な金融リテラシーは磨いておいた方がいい。

 それは、個別株投資とかを意味するのではなく、インフレ対策のための積立投資を理解して実行できるようにするという程度で十分である。また、基礎的な金融知識を習得すると、怪しい金融商品に手を出したり、金融機関の言いなりで金融商品を買わされることから逃れることも可能となる。

 多くの、定年後とお金の解説書や、ネット系コンテンツを見ても、「退職金投資デビュー」はとにかく止めろということが書かれている。

 従って、50代のうちから、基本的なお金の勉強をして、多少でもいいので積立投資を始めて老後資金をある程度作れるようになっておきたいものである。 

4.節約術

 定年後は現役時代よりも収入が減るので、適切な節約術を活用して、限られた生活費でも充実した生活を送れるように上手くやりくりをする必要がある。

 ただ、ここでの節約術とは、あらゆる支出を削って、1円でも多くお金を貯める手法を意味しない。

 それだと、ストレスが貯まってしまうからである。

上手い節約術とは、メリハリを付けたやり方で、優先順位を明確化することが前提である。

そうすると、本当に重要性が高い項目については支出を減らす必要は無く、ストレスは軽減される。

 さらに、一歩進めて、節約によって「何を実現するか」を考えることができると、更に前向きな節約を遂行することが可能となる。節約で何を削るかではなく、その削った分を自分にとって有意義なものに使うということを意識すると、節約は前向きなものとなる。

 私も、自分のちょっとした娯楽を楽しむために、使い道は娯楽100%と決めた、「100円貯金」を始めたのも、この理由である。

 節約には本当にいろいろな方法があって、これも50代のうちから知識をインプットしたり、それを実際に試してみるなど、やってみる価値はあると思う。 

5.健康

 いくらお金と時間があったとしても、健康でないと、十分に楽しめない。

そのためには、健康が何よりも大切であるのは明らかで、50代のうちから健康を意識した生活を心掛けていきたいものである。

ただ、残念ながら、私はこちらの方の専門家ではないので、これから健康について勉強していきたいと思っている。

定年後に充実した生活を送れるようにするためには、50代のうちからやるべきことが結構あるので、少しずつ焦らずにやっていきたい。